好きだと伝えたくて。

「や、っべ……」



触れられるという予想外の展開に、ドキドキがドクドクという音に変わる。


そして、触られた場所が異常に熱い。


柳瀬に視線を移すと、今度は涙目で俺を見上げていて。


またまた俺の心臓はどくんっと大きく跳ねる。


ああもう、その表情は反則だっつーの。



「なぁ」


「え?」


「それ、わざと?」


「えっ、と……それって?」


「その上目遣い」


「そ、そんなことしてないもん!」



必死にそう言う姿がまた可愛くて、つい言葉がぽろりとこぼれ落ちた。



「好きだ」


「…………え?」