好きだと伝えたくて。

一日目も二日目もなんのトラブルもなく過ぎ、あとはグラウンドで行われる後夜祭のキャンプファイヤーのみとなった。


つーか、いまだに彼女と写真を撮れていない俺だけど、早くしねーと着替えてしまうんじゃね?


本物の天使じゃねーかと思ってしまうほどに愛らしい姿をしている彼女と、写真を撮りてぇ。



「湊、行くだろ?」



親指でグラウンドの方を指しながらそう言う律。


あのときの俺は『おお』と言ってそのままついていった。


けど今回は……。



「わりぃ、先行っててくんね?」


「何だよ? 何かあんのか?」


「いや……」



曖昧にはぐらかす俺に、律はニヤリと笑う。