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それから夜はあたしの部屋で寝た。


陽汰はよく眠れなかったみたいだけど。


「じゃあ、行ってきます。絶対にドア開けちゃダメだよ」


勢いよく頷いた陽汰。


またいつものヘッドフォンをつけてる。


どうやらあたしが失った色らしく、そこだけ色が抜け落ちている。


夜、あたしが「それ何色?」と聞くと


怪訝そうな顔をしながらも赤色と答えてくれた。


つい最近まで見えていた色なのに。


あたしの目には不思議がいっぱいだ。