なんか、歩きづらいな。 ・・・あぁそうか、雪が積もってるんだ。 そんな事にも気づかないなんて、あたし。 どれだけ絶望してるんだろう。 このまま、どこか旅に出て干からびてしんでしまおうか。 きっと、陽汰は怒るだろうけど。 「よう月架、また会ったな」 振り向くまもなく、あたしは意識を失った。