君に恋する3秒前。



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リビングに戻ると、陽汰がすかさずメールを入れてきた。

《読んでもいい?》


手紙を指差している。


「いいよー。いやー恥ずかしいね、これ」


自分の書いた手紙が目の前で読まれるんだよ?恥ずかしくない?


まぁ、気持ちが伝われば一番だけどね。


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陽汰へ。


お誕生日おめでとう!

あたし、陽汰の誕生日知らなくて慌てて
書きました。ごめんね。

陽汰は今年で何歳になるのかな?

あたし、陽汰と会えてよかったよ。

陽汰に支えられてます。いつもごめん。

迷惑かけてるよね。

それでもそばにいてくれてありがとう。

陽汰のこともっと知りたいし、この先も
一緒にいてね。

この数ヶ月、いろんなことがあったね。

でも、一度もあたしのこと見捨てたりしなかった。

そんな陽汰があたしは好きだよ。

友達としてね!

だけど、陽汰には悲しい顔してほしくないから

いつでもあたしに頼って。

頼りないかもだけど・・・

とりあえず、これだけ言わせて。

陽汰、生まれてきてくれてありがとう。

あたしのそばにいてくれてありがとう。

いつも、ありがとう。

            月架より。
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