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リビングに戻ると、陽汰がすかさずメールを入れてきた。
《読んでもいい?》
手紙を指差している。
「いいよー。いやー恥ずかしいね、これ」
自分の書いた手紙が目の前で読まれるんだよ?恥ずかしくない?
まぁ、気持ちが伝われば一番だけどね。
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陽汰へ。
お誕生日おめでとう!
あたし、陽汰の誕生日知らなくて慌てて
書きました。ごめんね。
陽汰は今年で何歳になるのかな?
あたし、陽汰と会えてよかったよ。
陽汰に支えられてます。いつもごめん。
迷惑かけてるよね。
それでもそばにいてくれてありがとう。
陽汰のこともっと知りたいし、この先も
一緒にいてね。
この数ヶ月、いろんなことがあったね。
でも、一度もあたしのこと見捨てたりしなかった。
そんな陽汰があたしは好きだよ。
友達としてね!
だけど、陽汰には悲しい顔してほしくないから
いつでもあたしに頼って。
頼りないかもだけど・・・
とりあえず、これだけ言わせて。
陽汰、生まれてきてくれてありがとう。
あたしのそばにいてくれてありがとう。
いつも、ありがとう。
月架より。
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