君に恋する3秒前。



◆❖◇◇❖◆

そして迎えた当日。


陽汰をお誕生席に座らせて、誕生日の歌を歌う。


二人っていうのも、なかなか楽しいものだ。


「Happy Birthday Dear 陽汰~♪」


クラッカーはもちろん鳴らさない。


誕生日にまで怖がらせる趣味はないからね。


「誕生日おめでとう~!」


陽汰は嬉しそうに微笑んだ。


「はい、これあたしからのプレゼントだよ!」


陽汰がありがとう、と口パクした。


気持ち、伝わるといいな。


「先にケーキ食べちゃおっか!」