◆❖◇◇❖◆
今は陽汰がいるから平気。
そう思って油断していた。
ふとしたときに両親の顔を思い出して泣きそうになる。
涙なんて出ないんだけど。
陽汰がいるから、かもしれない。
それでも陽汰を手放す気はなかった。
唯一の心の拠り所になっていた。
「陽汰、どうしよう泣きそう」
なんて言って陽汰を困らせた。
分かってる。あたしなんて迷惑な女。
でも、なぜだか陽汰から離れたくないの。
陽汰に伝えたい感謝は山ほどあるのに
どうしても伝わらないの。
いつか、伝わるといいなぁ。
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