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「・・・眩しい」
あたしを照りつけるような太陽。
その光はあたしを闇から救ってくれるみたい。
学校にはもう何ヶ月も前から通っていない。
華の高校生なんて、嘘だ。
あんな所で三年間も過ごすなんて無理がある。
それに、あたしにはあたしの自由がある。
教師や友人に縛られて何も出来ないままなんて、絶対に嫌。
だからあたしは、こうして日々を趣味に費やす事に決めた。
街には希望があふれかえってる。
あたしとは正反対。
今日失った色は、赤色。
もう危険を知らせる赤色も、犯人を追いかけるパトカーのサイレンも分からない。
少しずつだけど、世界から色が消えていく。
本当に白と黒だけになっちゃうのかな、なんて
もう、分かりきってるのにね。