好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。




気持ちが悪い。寒気がする。



「とりあえずご注文を…」

「僕、舞ちゃんがいいな〜」

「……ッ、」



その声に、セリフに、恐怖と嫌悪が押し寄せた。



「…ご注文がお決まりになりましたらまたお呼びください」


とにかく、今はもう無理だ。



そう思ってその場を離れようとしたその時。



─────パシッ

「…っ」

「まーいちゃんっ」



藤田さんの手が、私の手首を捕まえた。