服や雑貨を見て、ひたすらブラブラと回る。



「どっちが似合うと思う?」

「んー…、こっち!」


気になるお店があれば、お互い服をあてがって似合うものを探した。




「舞」

「ん?」

「…ん」


不意に、大志が手を伸ばして来た。


それは明らかに私の右手へと伸びたもので。




「調子は狂うけど、少しくらい…いいだろ」

「…〜っ、」


大志のその言葉に、顔が赤くなってしまったのは言うまでもない。



素直にその手を取れば、大志の左手はぎゅっと握りしめてくれた。