好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。




──────ガコン、


「ほら」

「わっ、ありがとう!」


私の手元に、その可愛いペンギン君はがやって来た。




「えへへ、可愛い〜」

「…っ、気に入ったなら良かった」


ペンギン君を眺める私に、何故かふいっと目を逸らす大志。



その耳が少し赤い気がしたのは、気のせいだろうか。




「もういい時間だし、昼飯食いに行こうぜ」

「あ、いいねー」



時計を見ればちょうどお昼時になっていた。



このショッピングモールには、フードエリアもある。


そこに向かった私達は、手っ取り早く一番空いていたオムライス屋さんに入った。