好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。




「…っ、」



……目が、合わない。



いつも真っ直ぐ過ぎるくらいに相手の目を見る大志が、私と目を合わせなかったんだ。




「じゃ、また明日な」

「…うん、バイバイ」



そして、そのまま大志は帰っていった。




「……ほんと、なんだね」


ポツリとそう呟いて、誰もいないのをいいことに大志の出ていったドアを見つめてしまう。



私への告白は、ゲームだったんだ。