好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。




「にしても桐谷のやつ、やりやがったよな〜」


大志の名前が上がって、思わず手を止めてしまったんだ。




なんで、大志?


大志が何かしたの…?



興味半分、今教室に入る気まずさ半分で、私はその場に立ちすくむ。





すぐその場を去ればよかった。


というか、大志への照れ隠しでこんなところまで来たのが間違いだった。





「本当本当。3ヶ月続くと思わなかったわ」

「やー1万飛ぶっての!やっぱ男女の友情って成立しないのな。あんなにカップルらしくなっちゃってさぁ」



そしたら、こんな真実聞かなくて済んだのに。