好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。




で、なんだかんだで暇だった私は大志に付き合うことになったわけで。



「ガチだね」

「当然だろ」



学校が終わって一度お互い家に帰り、私達は区民体育館へとやってきた。


ここなら21時まで練習が出来るから、というバスケバカさんのお達し。




ハーフパンツにTシャツを着て、バッシュを履いて準備万端の大志。


私も中学でバドミントン部に入っていたから、Tシャツも短パンもシューズもあった。



中学の頃も2人で何回かここにきて練習してたっけ。




─────ダン、ダン、


ボールを床について、大志は体を慣らしていく。