好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。




「日本語吹き替えにしていい?」

「しゃーねぇな。誰かさん英語わかんねーもんな」

「悪かったですねーだ」



そのテレビに、舞は借りて来たDVDをセットする。


再生ボタンを押せば、舞は俺の隣へちょこんと座った。



…本当、こういうの可愛すぎて困るんだけど。




「寝たらごめんね」

「アクションものだから大丈夫だろ」



そうはいうものの、30分も経てば俺の左肩に舞の頭が乗るわけで…。




「…マジ勘弁」



舞は、すっかり俺に寄りかかって寝てしまっていた。