そんなある日、広報と書記で地元の有名人にインタビューをしに行くという企画があった。


もちろん、広報というのは江川くんなわけで。
はたまた、書記というのは私なわけで。


役員女子の嫉妬を一身に受けながら、インタビューに出かけた。


いざ質問を、というところで、問題が発生。



あろうことか、有名人である大の大人が、江川くんに一目惚れしたのだ。


ありえない話なのだが現実で、まったくインタビューにならなくなった。


「はぁ…」


帰り道、ついため息をつくと、隣の江川くんの歩みが止まった。