涙のブザービーター~余命三か月の彼~


「こいつ、ブザービート決めたときにかっこつけやがったんだよ。美由紀ちゃんが見てるからって。」

「ちがいますって・・・!」


必死に弁解しようとしても、先輩たちに捕まっているのでどう動くこともできない。こういう時は目で必死に美由紀に訴えるしかないのだ・・・が


「へぇ~。和真、ヨユーだねぇ。」


時すでに遅し、完全に美由紀は先輩サイドについていた。必死で訴える目でさえもからかう要素に入れてやがる。


「先輩、和真はまだまだ余裕みたいなんで、明日から練習メニューきつくしてもいいですよー。」

「おうおう!さっそく明日から反復100追加だなっ!」


そう言って先輩はバシバシと和真の背中を叩いた。バスケ部の殴りだけあってかなり痛い・・・などと悠長に考えてる暇ではないのだ。

和真はすがすがしいほど盛大に自分を見限った美由紀を睨んだ。そんな和馬に気が付いた美由紀はすかさず小悪魔的な笑顔を浮かべ和真に向き直る。

・・・くっそ、可愛いじゃねぇかよ。