月が照らしとるし物静かさの中、俺は、歩きながら思ってるねん。


あいつ、俺を呼び出したんは、きららさんに言われてやろうか。

あいつが俺に付き合った竜神の事をいいたかったやろうか。


いちいち、考えても分からへんがきららさん、俺を諦めてくれへん。


ため息混じな息を漏らして

俺は、きららさんと明日、学校で逢うのに逃げられるやろうか。


俺の頭の中は、あいつの事しか考えてられへん。



いや、あいつ以外の事を考える気がねぇ。





隙だらけの俺は、逃げらへんような気がするねん。



きららさんの罠にはめられたんちゃうやろうか。


そういや、おばちゃん、


『こんな遅くまで何してるの』って、怪しいと思った言い方をしとったな。