好きやねん(押さえられへん思い)



早くともゆっくりとも言ぇねぇ。

苦しく切なく、恐怖に包まれとる嘆きに似た声で言うしか出来ひん。


言わねぇと疑われてしまうねん。

クスっと軽く微笑んで、俺を見てん。

テーブルに左手を置いて頭を支えるように考とるポーズをしとる刑事はん。


「俺は、潤達に狙われてるんや。
助けてくれへんか」

俺は、狙われてる理由も言わんとあかん。

そう、思ってんけど俺の体から脂汗がじんわりと流れとるねん。