「かわいかったね」 「そだね。それにしても鷲掴みは笑いそうになった」 「しょうがないでしょ。飴しか持ち歩いてないもん。そう言う瓜山は凄いお菓子の量渡したね」 「俺もビックリだよ。まさかこんなに入ってたとは」 2人の笑い声が静かな空間に馴染んでいく。 「飴ちょーだいよ」 「なんで」 「Trick or Treat!」 「ちょ、声でかいっ」 「飴、くれないとイタズラしちゃうぞっ」 うっ。 ほんと、なにやってんの……。 心臓に悪いって分からないのあんたは! 「イタズラ、ほんとにするよ?」