そんな時に現れたのはお菓子をたくさん抱えた小さな男の子と女の子2人。
「「「トリック・オア・トリート!」」」
「お菓子くれないとイタズラするよ!」
「お菓子くれないとイタズラしちゃうぞ!」
「お菓子くれないとイタズラするぞ!」
3人の声が見事に重なって思わずふたりして笑った。
「ははっ、元気いーね!はい、ハッピーハロウィン!」
そう言って彼はたくさんのお菓子を渡した。
これは、さっき貰っていたものでは?
「ほら、南川も」
「あ、ちょっと待ってね!?」
スクバに確か……。
あったあった!!
小さな袋を取り出してアメを鷲掴みした。
「ご、ごめんね?これで許してね?は、ハッピーハロウィン!」
すると、子どもたちは満面の笑みを浮かべて「ありがとう!」と声を揃えて言った。
「おねーちゃんたちにもあげる!」
私たちに差し出されたのはこれまた可愛くラッピングされたお菓子たち。
「ばいばーい!」
そう言って小さなオバケたちは去っていった。



