嘘ツキが咲う


「あの…って、先輩、服ボロボロです。」

決意を決めて声を出したのに、
前を向いたら気づいてしまった。

「…へ?…あー、うん。ボタン取られて。
女の子ってそういうの好きだよね。」

あっさりと笑っていう先輩。

ボタンはひとつも残ってなかった。
諦めろってことかな。
…元からそのつもりだけど。
でも欲しかったな。思い出として。

「…好きな人と会えなくなるって思ったら頑張っちゃうんじゃないですか。」

私、何言ってるんだろ、、。

「そーなのか。
…ん?さくちゃん好きな人いたの?」

なんで変なところで勘が鋭いんだろ。
それになんか怒ってる…?