嘘ツキが咲う


呆れたようにため息を吐かれ
体がびくっと跳ねた。

「なんですか。」

少し喧嘩腰になってしまった。
もうやだ、ほんと可愛くない。

「なんでもないよ。」

その顔は優しくて、
大事にされてるような、
私を見てくれているような気分になる。

「そうですか。」

そんな私の反応に肩を揺らしながら、
少しずつ近づいてくる先輩。

「で、さくちゃんの用ってなーに?」

私より背の高い先輩は、
のぞき込むようにして私と目を合わせた。
そんなふうに見られると思ってなくて
挙動不審になってしまう。

「なんなりとどーぞ?」

すごく余裕そうな笑み。
私の反応で遊んでる時の顔。
すごくムカつく。


でも、嫌いになれない。