嘘ツキが咲う


「まぁでも、先輩のことは好きですよ。」

ちょっとイタズラのつもり。
先輩がどんな反応するのかなって思った。
たまには素直になってみてもいいかなって。
折角の特別な日だし二人きりなんだから。
シチュエーションとしては完璧に近いよね。

「なっ…」

…え?

もっと、普通に“ありがとー”とか
この間だって友達に言われて茶化してた。
だからきっと、
あっさり流されると思ったのに…

いつもの先輩はいなかった。