嘘ツキが咲う


戸惑う私をよそに先輩は楽しそうに、
私の大好きな笑顔で口を開いた。

「俺、さくちゃんとはこれからも仲良くするつもりだったし、連絡もするつもりだったの。だから、最後なんて言わないで。」

「…ふふ、先輩必死。」

ものすごく早口で、少し顔を赤くして、
まっすぐに私の目を見てくる先輩。
期待はしない…だけど、
自然と胸の奥がきゅんってなった。

「だってさ、妹のようににかわいがってきたさくちゃんが、最後とか言うんだよ!?これからも仲良くしたいと思ってたのは俺だけだったのかよ!…みたいな?」

言ってくれてることは嬉しいんだけど…
今度は妹か。先輩の中の私がどんななのか少しわかった気がする。

「…先輩がお兄ちゃんも嫌です。」

「おい!?」

だって私、先輩のことをお兄ちゃんとか
お父さんとか思ったことなんて一度もない。
ずっと特別な人で大切だったから。