浴衣の裾を気にしながら階段を上がり、自分の部屋に戻ると、ベッドの上にある携帯のメールを知らせるランプが点滅していた。



先生からのメールを知らせる、青い光。





《知ってる》





先生からのメールは4文字。



カチカチ カチ カチ


だからわたしもなるべくシンプルに返す。



《一緒に行きませんか?》



勇気を出して押す、送信ボタン。

紙飛行機に願いを込める。





先生とどうしても花火大会に行きたい。