月曜日。



「あと少しだから、がんばれよ」



そう言うと袖口をくるくる回して、腕時計を見ている。



テスト用紙を配り終えた先生が、教室内を回りながら放った言葉。


確かに、みんなに向けられた言葉。


でも、わたしの隣を通り過ぎる頃に言うなんてずるいと思う。



キ─ンコ─ンカ─ン…

「はい、はじめ」



先生の言葉でドキドキする中、先生の声で3日目最後のテストは始まった。



テスト中、教卓に寄りかかって窓の方を眺めてた先生。



わたしは気づかれないように盗み見ると、再びテスト用紙に視線を戻した。