「美月、有馬のとこ行くけど行く?」


水曜日の放課後、優希ちゃんがわたしのクラスにやって来た。
手には問題集とプリントを持っている。


「あ! わたしまだ範囲解いてないし、とりあえず図書館で終わらせようかなと思って」

「じゃ、帰り図書館寄るから、一緒に帰ろ」

「うん!」


優希ちゃんはわたしの笑顔を確認すると、何人かのと生徒たちと階段の方へと向かっていった。


わいわいと向かう先を思い浮かべながら荷物をバッグに詰めると、わたしは図書館へ向かった。


きっと物理準備室は今日も賑やかだ。