キーンコーンカーン…


「お疲れー」

「また明日なー」


休み明けの今日は3教科のテストだけで、午前で終わった。


「美月ー、菜摘ー、おつかれー!」

「優希、来た来たおつかれー!おなかすいたぁー」

「本当。テスト中、お腹鳴った。」


人が減った教室でいつものおしゃべりか始まる。


「朝、美月うちのクラス来なかったね、遅かったの?」

「ていうか、委員長と何話してたの?朝」

優希ちゃんに菜摘が思い出したように畳み掛ける。


「委員長て?」

「あ、朝ね、委員長におみやげもらったの。おばあちゃんの家が北海道みたいで」

「おみやげ?」

菜摘が訝しげな顔をするから、
手っ取り早く見せようとバッグの中を探す。