や、や、や、

重いし!

声にならない声で叫びながら。
先生に抱えられたわたしは固まったまま。
寝室に移動されて。
先生のベッドにふわりと下ろされた。

落ち着いた雰囲気の壁紙にベッドカバー。
小さなライトが灯されて。
ふわり、タオルケットをかけられる。


「おやすみ」

「先生は?」

「俺はあっちでいい、つーか、寝たからそんな眠くない。」


ドアに向かおうとする先生のTシャツをつかむ。


「じゃー、わたしも起きてる」

「…ねろ。」

あきれた表情で振り返る。

それじゃ先生といる意味ないじゃん。

先生のそばにいたいって言ったのに。