「ほらって!起きろっ!」

そういうと香織は布団を引っ剥がした。

「ぎゃーっ!寒いじゃんよぉ。」
「うるさいっ!ほらっ!早く!」
「ほっといてよーっ!自分の支度
すりゃぁ、いいじゃん。」
「あ、そ。じゃあ、あんたも
ちゃんと自分の事くらい自分で
言われる前にしなって。
アホくさ。付き合って損した。」

香織は勝手にキレテその場を後にした。
いつもそうだ。
自分で怒って自分でキレル。

「こっちのセリフだっつーの。」

そう、吐き捨てて晴香は布団に再び
もぐりこんだ。