「咲~ おつかれ~」

「お疲れ様でした~!!」

専属になっているティーン誌の撮影を終え、咲はスタジオを後にし、私服に着替えるために控え室へ戻ってきた

「咲~ どうするの~?」

声を掛けてきたのは、モデル仲間のこずえ

「なにが~?」

咲は、衣装を脱ぎながら返事をした

「さっきの撮影で使った衣装の買取だよ~ 」

咲が、さっきの撮影で着たワンピースがとっても気にいったこずえ

「あ~ アレかぁ・・ いくらだったっけ?」

「三万くらいじゃなかった?」

「そっか~ 私、この前ブーツ買取したんだよね~」

「え~ もしかしてアレ? 7万だっけ?」

「そうそう・・ すっごく動きやすかったしさ~ かわいかったんだもん!」

「じゃあ、ワンピ買ったら10いっちゃうんだ~」

「う~ん・・ 」

苦笑いの咲に首を傾げるこずえ

「・・ブーツなんだけど、色違いでブラウンとブラック買っちゃったんだよね~」

「マジで~!! じゃあこのワンピは私が買い取るからね~」