「・・・・・・」

「私、見てたんですけど 咲が勝手に怒って教室出て行っちゃっただけで、大吾君は何も悪くないんです!! それになんで大倉さんが怒るんですか?」

と顔を真っ赤にしながら琴乃は潤也に話した

「・・・っていうか、お前誰?」

本日二回目の言葉に、またもや琴乃は言葉が出ない

「・・・・・・」

琴乃が何も言わないので、潤也は視線を大吾に移した

大吾も首を傾げるだけ

「・・・っつーか、何でケンカしたわけ?」

と潤也は琴乃が誰かという事よりも、ケンカの原因が気になる

「・・・タマゴだよ!!」

「は? タマゴ? 」

「だ~か~ら~ 厚焼き玉子!! 出汁か砂糖かで意見が分かれたの!!」

顔を真っ赤にして一気に話す大吾

「はぁ~ ありえね~ 勘弁してくれよ~ なんだよ、それ・・」

知らない奴だとしても、琴乃の言い方だとさもなにかあったようだったので、厚焼き玉子の味付けがケンカの原因なんて、アホすぎて力も抜ける