「クックック…」

背後から嫌~な笑い声

「あ~んかよ」

ニヤニヤ笑いながらの重役登校してきた龍馬

「……」

なんも言えねぇ…

「まぁ~アレだな 生殺しだな」

「……」

「姫花にとって、人畜無害なのががっくんとお前だからな~ 一緒に風呂も入れんじゃねぇの?」

「はぁ~」

滅多に大きな声をあげないためか、クラスの奴等が俺を振り替えってまで見ている

「だから~ 近すぎんだって! だから日向さんにサラッと持ってかれてんだろ‐が! 俺は、潤也か賢のどっちかだと思っていたんだけどね~」

そんなことは言われなくても分かっている

俺と姫花は、近すぎるんだ

近すぎて…遠いんだ



短編集8 〈完〉