「賢~ ちょっと~ 起きてますか? 」

無防備に俺を覗きこんでくるお姫様

「…んだよ?」

今までは、その無防備さが嬉しかったのに、今はイラつく

「大変申し訳ないけど、この缶かたくて開かないのよ~ 開けて~」

彼女の差し出した缶を受け取った

まさか、開けられなかったなんて…キツイから、思いっきり蓋をまわした

「お!開いた~ サンチュー♪ご褒美~」

彼女は缶に入っていた飴を俺の口へ入れてきた

一瞬驚いたけど、顔は平気なふりをしていた… はずだ