「悪りぃな… 裏口からしか入れねぇんだ。 一応酒出す店だから、撮られたら、終わりだろ?」

と大吾さんはエレベーターに乗り込むなりに謝ってきた

え… あれが裏口?

あれが裏なら、表はどんなに洒落てんだろ…

なんて考えていたら、エレベーターの扉が開いた

目の前には一面の水槽…

上なんか比べモンになんねぇ…

やっぱり、大吾さん… カッコいい


そして、大吾さんが手を挙げた

その先にいる女の影・・

うわぁ・・

「大~ 一人? 咲は?」

「あいつは撮影の後、打ち合わせを兼ねての食事会だと!」

「拗ねない、拗ねない・・」

うわぁ・・大吾さんが! あのいつもおっかねぇ顔の大吾さんが女の人に頭なでてもらってら~


固まっている俺に向けられた視線に気が付いた

「大の連れ? なんか若くない?」