そんなある日、山本先生からとある情報を入手した。
なんでも、例の恋愛小説の著者が久々に新作の小説を出版したらしい。

先生は既に入手し読了しているらしく、博紀に勧めてくれた。
ただ、今日は学校に持ってきてはいないため、明日まで待って欲しいとのこと。

博紀にとっては願ったり叶ったりであった。
ついに新作が読める。
気持ちが高揚し、その日はあまり眠れなかった。