ペンダント~夢からわかる過去の真実~








背中を擦られていたおかげでだいぶ落ち着いてきたころにはもう学校の最寄り駅についていた。


「もう、大丈夫そ?」


「はい。ありがとうございました」


「おう」と無愛想に言い、男の人は電車を降りてからスタスタと歩いていってしまった。


「ま、まって!!」


(私、なに呼び止めちゃったりしてんの!?)


気づいたら男の人の背中に向かって叫んでいた。


自分の行動に自分でびっくりしていると男の人は振り向いた。