「大丈夫ですか?」 肩で息をしていた私をだれかが気にかけてくれた。 「は、はい....ありが....とう....ござ....っ!」 お礼をいいながら顔をあげると、なんと声をかけてきたのはあの男の人だった。 驚いた。 驚きすぎて頭痛が一瞬治ったほどだ。 その人は私の背中を擦りながら心配の目を私に向けていた。 (ん?その眼差しだれかと似て_____っ!) そこまで言ってようやく確信がついた。