「丸山 杏里 マルヤマアカリ です。杏里でいいよ。莉夢がさんざんお世話になるけどよろしくね?」


杏里がやけに「さんざん」を強調して言った。


「うん!こちらこそよろ..」


「うぉぉぉおおおい!私がお世話になるってなんじゃーーい!!」


思いっきり莉夢に遮られた。


はて、私の「よろしくね」は杏里にちゃんと聞こえていただろうか。


まぁいいか。


いまも2人はなにやら言い合っているし。