あれからいくら読み取ろうと思っても春と会話ができることはなかった。 その代わりに春は家族の印であるペンダントを残してくれた。 春が逝ったあの日、春と入れ替わりになるかのようにベッドの上にペンダントがあった。 私はそれを春の形見として大切にしている。