「じゃあ、昼のときに タスケテ って声が聞こえてきたのは...」


__『そう、俺の届けたいって想いが桜に伝わったんだ』


届けたい想い。春は私に助けてほしかったんだ。


それなのに..私は....


「ごめんなさい!私、春の声が聞こえていたのに..なにもできなくて....」


__『いいんだ。もう事故にあったときからこれは助からないなって感じてたから。最後に桜の声が聞きたかっただけだから』


「本当にごめんなさい。春にはたくさん助けてもらっているのに、私はなにもできていない」



__『そんなことねぇよ』