「春!春!春....」 私は何度も名前を呼び、手を握った。 握っている春の手はだんだんと冷たくなってきていた。 春は本当に....いなくなっちゃったの....? いやだ。いやだいやだいやだ。 せっかく、会えたのに。せっかく、家族だってわかったのに。せっかく、双子だってわかったのに。 もうそのすべてが....遅かったの..? 「春!桜だよ!春の双子の桜だよ!やっと、やっとすべてがわかったのに....春..」 __『桜』 !?