「私のお母さんが意図してたことがわかったみたいだね」 「うん。わかった」 莉夢は私と弥生先生の関係を聞いてこない。 これは莉夢なりの気遣いだろうか。 「これで仲直りだ!」 莉夢は手を差し出した。 「うん!」 私も手を握り返した。 莉夢との友情がまたひとつ、強くなった気がした。