それから、7年が経った。
私は沖縄へ修学旅行に行っていた。
友達と楽しんでいてお土産買って家に帰って兄2人に話す予定だった...

崎野兄ちゃんから電話だ

弘「もしもし?紗奈?」

紗「うん。どうしたの?」

弘「野崎が...、野崎が...」

紗「野崎兄ちゃんがどうかした?」

弘「...崎が...、事故で...死んだ
...」

紗「...え?」

まさか、そんなわけないよね...?野崎兄ちゃんが事故死?
どういうことなの?
なんで?

崎野兄ちゃんは、私の返事を待たずに黙々と話していった。その話は私の耳には全く入ってこなかった。
修学旅行どころじゃない...
修学旅行なんて楽しくない...
家に帰っても優しくて、笑顔が爽やかでイケメンの崎野兄ちゃんはもういない...
その似たようなヤツがいるけどそれとはまた、違う...

修学旅行が終わって家に着いたとき、私は泣き崩れた。
崎野兄ちゃんがこの世にもういない...
信じられなかった...
信じたくなかった...
...さ、崎野...兄ちゃん...