そして、待つこと数分ーーー



「セーーーフ!」


「おっそいぞ、早く乗れ」



走り込んできた梨奈子に担任からのチョップが振り下ろされる。


梨奈子は渋々返事をして、バスに乗り込んだ。



そして、



「しゅっぱーつ!」



空港へ向かい、バスが出発したのだ。

















バスの中、私たちは一番後ろの4人席を選んで座った。

私と、紗枝と、梨奈子と…
あと、



「俺でいいの?」


「男の中だったら一番マシ」


「なんだよそれ、相変わらず小笠原(紗枝)はキッついなぁ」