「あ、おれ先生って言ってもまだ学生だから、敬語とかそーゆーの全然いらな……」




ギュッ




「………え」



気がついた時にはもう、私は佐野先生に抱きついていた。



「……は、遥香ちゃ…」


「…行かないで」



その後しばらくは、お互い何も発さなかった。

しばらくしてから、



「…俺があんな事をしたり、言ったりしたのが悪かった。……だけど、ダメだよこーゆーのは」




……わかってる




「俺ももう行くし、遥香ちゃんもちゃんと支度しな」



そう言うと佐野先生は足早に私の部屋を出て行った。




禁断の恋ーーー



これが、先生(学生)と生徒(学生)の恋の始まりとなった。