か・て・き・ょ♥️

階段を上がり、私の部屋に近づいてくる足音がする。





……嫌だ





会うのが怖かった。

私はもう、佐野先生にとったらいらない存在なのかもしれない。

そう思うといてもたってもいられないのだ。



コンコン…



「………」



返事もしたくない。

私は先生のノックに対してなんの反応も示さない。



「……遥香ちゃん?」




いつも通りの先生の声。

でも、その声を聞くと、なんかーーー



ガチャッ…



「え、どうした?なんで泣いてんの!?」


「…うぅ」



何でか分からないけど、涙が溢れてくるの…。