夜だとはいえ、真夏の蒸し暑さは尋常じゃなかった。



「やっべぇな、家帰ったらアイス食べよ」



先生はそう言うと、



「じゃあまた明日。おやすみ」



私の部屋から出て行った。




先生はそれでいいの?


私のことをやっぱり何とも思ってないの?





先生のいなくなった部屋で1人、私は寂しさに包まれた。