先生の普段見られない表情を見ることができる喜びで私の胸はいっぱいだった。




やっぱり私、先生の事がーーー




先生はまだ目を輝かせていた。

違う水槽も見たいと言って、足早に次々とたくさんの魚が入った水槽を見回った。



先生のペースにはついていけない。

だけど楽しかった。


本当に。

本当に楽しかった。




「お土産売り場も行くか!」



とびきりの笑顔を向けてくる先生。

すごく愛おしかった。



「遥香ちゃんの欲しいの買うよ?」


「そんな、申し訳ないですよっ」


「遠慮すんなって。俺だって一応大人だよ?」



先生は私の目をじっと見た。